ON THE ROAD~プチひきこもりの明日に架ける橋

バツ2の私が経験を元に、色々綴っています

浜田省吾ヒストリー② アルバム「LOVE TRAIN」

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昨日から、浜田省吾さんのカテゴリーを設けて記事を投稿し始めましたけれど

やはり、彼の影響力は大きいですねぇ(+o+)

アクセス数が一気に伸びるんですΣ(・ω・ノ)ノ!

省吾さんファンとしては、読んでいただけて嬉しい限りです(*´▽`*)

 

さて、浜田省吾さんの歴史を振り返るコーナー、2回目は

 

アルバム「LOVE TRAIN」 

 

LOVE TRAIN

LOVE TRAIN

 

 

ラブ・トレイン(1977)

ラブ・トレイン(1977)

  • 浜田 省吾
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

このアルバムは、ファーストアルバムの粗削りなカラーとは、一変して

ロックの要素を省いてしまっていて、ポップな歌を集めたアルバムでした。

いきなり、打ち出してきたカラーが変わるので

ファーストアルバムを聞いた後に、このアルバムを聞くと驚きます(;'∀')

どうした?何があったんだ?と感じますよ(*^^*)b

 

 

そうなった要因は、省吾さん自身の意思ではなく、事務所の方針にあったんですよね。

70年代後半という時代は、ロックよりポップな歌が流行り始めていて、歌謡曲がヒットする時代でした。

それに合わせるかのように、省吾さんも万人受けをするポップな方向で行こう!と、事務所側が決めたんです。

ミュージシャンと言えども、まだ即戦力になれない時期と言うのは

サラリーマンのように上からの指示には、逆らえないところがありますよね。

 

もともと省吾さんは、以前からバラードも作ったりしていたので

メロディーメーカーとしては、そっちを大々的に売り出した方が良いんじゃないか?と言うことで

セカンドアルバムは、どちらかと言うとロックミュージシャンと言うより、ポップアーチストと言うイメージが強くなりました。

 

ただ、作曲は省吾さんが全てやっていましたが、このアルバムからは

作詞の方は、何曲か作詞家に依頼するようになったんです。

「LOVE TRAIN」と言う歌の歌詞は「松本隆さん」が。

「五月の風に」と言う歌の歌詞は「伊藤アキラさん」が。

それぞれ手掛けてくれていました。

 

そして「LOVE TRAIN」の歌詞について、省吾さんは、こんな風に感じて

いました。 

 

僕は松本隆さんとは直接会っていないんです。

今思えば、非常にプロフェッショナルな詞だと思うんだけど、自分で詞を書いてたから、当時は凄く違和感があったのを覚えています。

あまりにシャープ過ぎて、自分の朴訥な感覚から離れた感じがして。

客観的に見ることが出来なかったのかもしれない。

改めて思えば、シングル盤に向いたポップ・チューンという感じですが、しばらく嫌ってました、この曲を。

 

(著書「浜田省吾事典」より)

 

 

おそらく、この歌詞は省吾さんからみると、スタイリッシュで洗練されすぎていて、綺麗すぎたんでしょうね。

松本隆さんの手掛ける歌詞というのは、多くのアイドル歌手にも提供してきたように

その内容は、とてもキラキラしていて輝いています。

当時、ぶっきら棒で、とんがっていた省吾さんにとって、それは似つかわない世界観だったかもしれません。

これは俺じゃないと感じて、違和感を感じるのも当然だったんでしょう。

ただ、振り返った時に「嫌っていました」と、ぶっちゃけて言ってしまう省吾さんも、正直ですが(笑)

 

でも、その後長い年月をかけて、この歌詞を素直に受け入れられるようになったんでしょう。

去年、アレンジを変えてリメイクされて、新たにシングルCDとして発売されていました(*^^*)

 

 

Good Night Angel/Love Train

Good Night Angel/Love Train

 

 

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アルバム収録曲は

  1. 雨の日のささやき
  2. 恋に気づいて
  3. 君に会うまでは
  4. 愛のかけひき
  5. 君の微笑
  6. LOVE TRAIN
  7. ラスト・ダンス
  8. 五月の風に
  9. 悲しみ深すぎて
  10. 行かないで

 

このアルバムの中で、私の好きな曲は

  • 君に会うまでは
  • 愛のかけひき
  • 君の微笑
  • LOVE TRAIN
  • ラスト・ダンス
  • 行かないで

 

やはり、切ないバラード系が多いですねぇ。

ファンの間では「君に会うまでは」と「君の微笑」は絶大な人気があります。

「ラスト・ダンス」と言う曲は、近年ではライブの最後に歌われることが多くなってきましたねぇ。

ラストを締めくくるのに、ちょうど良い歌なんだろうなって思います。

まぁ、その後にアンコールで、他の曲が歌われますけれどね( *´艸`)

 

 

君に会うまでは

君に会うまでは

  • 浜田 省吾
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

君の微笑

君の微笑

  • 浜田 省吾
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

ラスト・ダンス

ラスト・ダンス

  • 浜田 省吾
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 

そしてそして、このアルバムについて省吾さんは、こんな風に語っています。

 

これは正直言うと、当時トラック・ダウンが気に入らなくて、3カ月間聞かなかったんです。

今思えば凄くいい曲があると思うんです。

もう絶対に書けないような初々しい少年の歌詞だしね。

ファースト・アルバムを出して、これで終わりだと思ってたんだけど、もう1枚アルバムを作ってみようって話になって。

なにしろこの頃は、1枚1枚「これで終わった」って感じでしたからね。

1万枚も売れなかったわけですから。

ファースト・アルバムが、あまりにヘビーだから、もっとポップな曲作ろうよ『愛奴』の「二人の夏」とか「恋の西武新宿線」とか、ああいうメロディー・メーカーとしての浜田は絶対いいんだから、その部分を出そうよということで。

ディレクターの蔭山さんも、プロデューサーの幹治さんも新人だし、全員やることが初めてのことで、なんの経験もなくて、本当に紆余曲折を繰り返しながら作った。

だからこの時、極端なまでにポップで(笑)

(中略)

ただ楽曲はいいんだけど、音が悪いし、ヴォーカルも妙に甘ったるくて。

それがあって『SAND CASTLE』というのは、特にこの中から曲を選んでるんです。

 

(著書「浜田省吾事典」より)

 

 

こだわりと自負があるゆえ、トラック・ダウンの仕方に納得がいかなくて

完成したアルバムを聞くことができなかったんでしょうね。

物を作りあげてゆく人は、きっと皆さん同じなんだろうなと思います。

妥協はしたくないけれど、どうにも出来ない心の葛藤がありますしね。

 

ここで出てくる『SAND CASTLE』というのは

後に、バラード集として過去のバラード作品を、アレンジし直してリメイクして、発売したアルバムのことなんですが。

3部作まで出していますけれど、その中の第一弾だったんです。

 

私が省吾さんのファンになったキッカケの歌二曲「片想い」「いつわりの日々」も、そのアルバムに収録されていました。

新旧どちらのアレンジも、私は好きですけれどね!

 

このアルバムで、音楽の方向性を変えてみたものの…その結果はいかに?

と気になるところですが。

そのお話は、次回に続きます(*^_^*)

 

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