新元号「令和」に見えてくる時代のベクトル
今日から新年度がスタートしましたね。
そして新元号の発表もありました。
午前11時半頃からテレビをつけて、私もずっと見入っていましたけれど
番組が変わっても、終日この話題で持ち切りでした。
個人的には、発表された時に『令和』と聞いて、まだピンときませんでしたねぇ…。
今回は万葉集から引用したようですが。
でも『令』という漢字の響きが新鮮な感じがして、これからの新しい時代を担っていく元号として、ふさわしい文字だなと感じました。
『令』という漢字が使われるのは、初めてみたいですよね。
引用された万葉集の中にある↓この❝梅の花❞の序文の歌は、日本独特の風情をかもし出していて、とても綺麗な歌だなと感じます。
「初春の令月にして気淑(よ)く風和(やわら)ぎ
梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひら)き
蘭は珮後(はいご)の香を薫(かお)らす」
(意味は、梅の美しさを女性に例えていて、鏡の前にいる女性の白粉や珮後 =ベルトのバックルから、心地よい香りが漂ってくるという、めでたさを前面に出したものだそうです)
その反面、日本古来の風情を残しつつも、焦点は新時代に当てられていて
会見で安倍総理大臣が「国民1人1人が、それぞれの花を大きく咲かせることができるように…」と説明しながら
その例えとしてSMAPの『世界に1つだけの花』を取り上げていたり
ニコニコ動画の話を取り上げた時は、少し驚きました。
次世代を牽引していく人達が、うんうんと共感してくれるようなキーワードを、旨く取り入れていますよね。
新元号を発表する場で、そういう話題を取り上げたのは、今回初めてじゃないですかね?
それだけ、時代は進化したということなのかもしれないですね。
若者達が情報を発信する場がSNSであったり、色々なツールを駆使して様々なことを成し遂げていて、それが主流になっていて
今や時代を切り拓いていく手段というものは、ネットでありIT社会であることを
会見を見ていて、再確認したような気がしました。
そう思うと尚更『令和』という新しい響きの元号が、新時代を象徴しているかのように感じます。
近頃では、買い物をする時の決算方法も、現金から電子決算化の方向へと進められていっていますしね。
元号も変わり、どんどん進化する時代になるんだと感じます。
ふと「平成」に元号が変わった時のことを思い出すと
まだまだ、古臭さが残っていたなと感じます。
アナログな時代でもありましたし、何だか懐かしく感じますよね。
今回「昭和」が終わる時よりも、大きく時代が変化していくように感じるのは、何でなんでしょうね?
思えば「昭和」という時代は戦争から始まり、終戦を機に高度経済成長へと向かった時代で
「平成」という時代は、暮らしは豊に思えるようになりましたけれど、自然災害やテロや、想像もつかないような事件に見舞われた時代でしたよね。
その時代ごとに抱える問題が変化していって
「令和」という時代には、どういう問題と向き合っていくようになるんでしょう?
まっ、それよりも、まずは「令和」という元号に慣れることが先ですね。
「平成」という時代も、あと残り1ヶ月。
名残惜しさを感じますが、新たな時代に取り残されていかないように
知識も磨いていかないといけませんね!