ドラマ『白い巨塔』1978年・2003年・2019年バージョン
ここのところ、昭和の古いドラマを取り上げてきましたけれど
今日は、現在、放送中のスペシャルドラマにスポットを当ててみようと思います。
ドラマ『白い巨塔』
このドラマは、山崎豊子さん原作の医療小説をドラマ化したものですが
今までにも何度かドラマ化されてきていて
その都度、話題を集めてきたんですよね。
私の記憶に残っている範囲では
物語の主人公である外科医【財前五郎】の役を
1978年に田宮二郎さんが演じたバージョンと
2003年に唐沢寿明さんが演じたバージョンでした。
どちらもフジテレビで、放送されていました。
そして今、テレビ朝日で5夜連続で放送されていますけれど
今回、主人公【財前五郎】を演じているのは
「V6」の岡田准一さんなんです。
毎度思うのが
財前五郎を演じる俳優さんの共通点が、皆「顔が濃い!」っという点なんですよねぇ(笑)
財前五郎のイメージって、そんな感じなのかなぁ?
そして、もう1人の主人公が内科医【里見脩二】で
野心家で成り上がろうとする財前とは対照的な医師で
患者に寄り添う医療を目指していて良心的な医師なんですよね。
そんな対照的な2人の医師を通して
医局制度などの医学界の腐敗を鋭く追及した社会派ドラマになっているんです。
ちなみに、今までその【里見脩二】の役を演じてこられたのは
1978年は山本學さん
2003年は江口洋介さんでした。
そして、今回は松山ケンイチさん。
こちらは皆さん昔でいう醤油顔で、優しく見える感じの俳優さん達ですよね(*^^*)b
キャスティングについては、毎度ナイスだなっと感じます。
このドラマについては
ほとんどの方々が内容は周知しているかと思いますので
敢えて、あらすじを掲載することもないかと思いますけれど
おおまかな話の構成について、ざっと触れてみようと思います。
財前五郎という人は、母子家庭で育ち地位も名誉もなく
最初は普通の大学病院の医師として勤務しているのですが
外科医として、天才的なオペの名手であるということで目にかけられて
財力と権力を持つ個人病院の産婦人科医に見染められて
自分の娘と結婚をして婿養子になって
かつて自分の夢だった大学病院の教授になってほしいと懇願され
その道を歩み始めるようになってから
本人も野心家になっていくんですね。
そして教授選の争いから、物語は始まっていくんです。
その後の流れは
- 教授選の勝利
- 誤診により医療ミスを犯す
- 裁判になるが証拠隠滅して勝利
- しかしスタッフが寝返って不正を暴露
- 裁判に負ける
- 病魔に襲われ、無念を抱えながら他界する
何とも、壮絶な人生でもありますけれど
財前自身も、手段を選ばず成り上がっていこうとして
冷血無慈悲な人間ではありますが
周りにいる人達も、皆、味方であるかのように思えながらも敵だったりして
誰もが自分の利益だけしか見ていなくて
醜い世界を感じたりしますねぇ。
誰のための病院なのかもわからなくなってくるような…。
患者の気持ちは後回しにされて
保険適用内の治療の患者は
病院の収益が上がらないからと、切り捨てていってしまったりだとか。
まさに腐敗している病院の内部を、鋭く描いているドラマだなっと感じます。
現実味ありますけれどね(^▽^;)
そういった中で
出世には一切関心がなくて、患者第一に考え
親身になって診察したり研究に励んでいる「里見脩二」の存在が
見ていて唯一救いになっていたりしますねぇ。
そして、毎回病院内の争い事とは別に
気になる要素もあったりしてね!
権力競争社会の中にいると
癒し的な存在として必要な存在にもなってくるのかもしれませんけれど
財前の愛人なる人物が出てくるんですけれど
その愛人役を務めるのが、誰なのかも気になる要素でね(^O^)b
1978年では太地喜和子さんが演じていて
2003年では黒木瞳さんが演じていて
今回は、なんと沢尻エリカさんが演じているんですよね。
歴代の愛人役の方々と比べると
まだ愛人役としては幼さを感じるんですけれど
大御所感はたっぷりあるので(笑)
妥当なのかとも思われます(笑)
1つのドラマのリメイク版だと、内容はわかっているので
やはり、それぞれの役者さん達が、どう演じてくれるのかが
一番のポイントでもあるんでしょうね!
私は1978年バージョンは
本当に小さい頃にチラっと見ていただけなので
どちらかと言うと
今回の作品と2003年バージョンとを比較してみてしまいますけれど
そんな風に比較しながら見るのも楽しいですよね(*^▽^*)
そして、これを機に、また2003年バージョンを
もう一度見てみたいなっと思ったりします。
っということで
ドラマ「白い巨塔」の3バージョンについてでした(*^_^*)