友達の話を聞いていて「彼女は隙間不安シンドローム」なのではないか?と思った件
こないだの日曜日。
社会人になって初めて勤務した会社で出会って
もう35年に及ぶ長い付き合いをしてきている友達と
2~3年ぶりに会って
うちの近所にあるパスタ屋さんでランチをしてきたんだ。
普段ちょこちょこLINEでのやり取りはしてきてるんだけど
会って話すのは久しぶりだったから
LINEでは話しきれない事も話せて、充実した時間を過ごせてこれた。
パスタやドリアをシェアして食べながら
テンポ良く会話は弾み、次から次に話題は尽きなかったんだけど
その中に、いぶかしく感じてしまうこんな会話があった。
友「私ね。予定が埋まっていないと凄く不安になるの」
私「え?そうなの?」
友「普段、仕事頑張ってるのは、この休みの日を楽しむ為なのに
そこに何の予定も入っていないと落ち着かなくなるの」
私「でもたまには、ゆっくり1人で過ごしたい時間ってないの?」
友「1人でいると何をしていいかわからなくなるから
何でもいいから予定を入れておかないと心配で仕方なくなるの」
そうやって、彼女は機械的に
毎週末に出掛ける予定を入れているようなんだけど。
私は、そんな彼女の話を聞いて、少し病的なものを感じたりしたんだ。
「強迫性障害」に似たような一種の精神的な病いというのかな。
彼女が、そんな風に思うようになったのには
昔、旦那さんが口うるさく彼女の行動を監視しては
束縛しすぎた事が起因してるようだったけど。
ある日、旦那さんがうるさい事を言わなくなって
それまでのような監視や束縛から放たれた途端
「この自由を、何が何でも謳歌しなきゃ勿体ない」という
やはり脅迫じみた概念に囚われるようになったみたいだった。
でも、同時にそれは誰か他の人と携わっていないといられないという
衝動に駆られる事にもなって
四六時中、自分の相手をしてくれる人を
欲するようにさせてしまったところもあって
そんな彼女の言動を見聞きしていると
彼女の心の中は、いつも鎮まる間もなく慌ただしく思えたりしたんだ。
1人で居れないというのも
将来的に自分を追いつめていくような気がしてね。
人間にはメリハリが必要で
大勢の中でコミュニケーションを取り合う事も大事だけど
1人で楽しく過ごせる時間も大事で
その二つをバランス良くキープできる事で
健全な心は保てるように思えたりするんだ。
ずっと稼働し続けていないと不安で生きれない状態のままだと
いつか電池切れになって壊れてしまうケースもあるからね。
だから、彼女には1人の時間も楽しめるように
1人で出来る趣味を見つけた方が良いよってアドバイスしたんだ。
そして帰宅してから、少し気になったから
ネットで「予定が埋まっていないと不安になる」
っていうワードで検索してみたんだ。
すると『隙間不安シンドローム』という言葉が出てきてね。
隙間不安シンドロームについて☟この記事に詳細が掲載されてたけど。
そこから抜粋すると☟こんな内容だった。
"隙間"とはスケジュール帳の隙間のことで、スケジュールが埋まっているか埋まっていないかという点だけにとらわれる症状のことです。
つまり、スケジュールの内容よりも、とにかく真っ黒にスケジュール帳が埋まっていることで安心感を得ていることが問題なのです。
何故この状態に陥るのか?こうなると何が問題なのか?というと…。
なぜそうなるかといえば、とにかく「他人からいつも注目されて認められる自分であれば安心」で、裏を返せば「売れてないと不安」だからです。
かといって、いつも同じ相手の承認では物足りないし、選んでいて取り残されたくもない…。
このような気持ちになる背景には、一人きりになって自分と向き合うことを避けたい…淋しさと直面したくない…自分の本音を探るのは怖い…といった深層心理があります。
その結果として、必然的にアクティブになります。
でも、そのままのペースで突っ走っていったら、人はいつか息切れしてしまうということです。
元を辿ると自分の中にある承認欲求の表れが
度を越しちゃった版って感じかな。
私の友達も、思えば自分に自信がないと、よく落ち込む方だったから
その反動で、注目されて認められたいという気持ちもあるかもしれない。
そして
その背景にある☟この二つの要素も持っているように感じられた。
《自分と向き合うのを恐れるタイプ》
《寂しさと直面したくないタイプ》
でも、その記事にも掲載されているように
やっぱり、それを続けていくと息切れして倒れる事になるようだしね。
私の友達も危険だなっと、改めて感じたんだ。
予定がビッシリ埋まらなくても、全然大丈夫なんだよ
っていう安心感を抱けるようになれれば
この「隙間不安シンドローム」は治るんだろうね。
人の心のメカニズムというのは、本当に繊細で難しいものだなって思った。
ちょっと、例えるには違うかもしれないけど
ニュアンスは似てるかなぁ?と思って思い出されてきたのが
『赤い靴』っていう童話のストーリーだった。
赤い靴の魔力に囚われて、自制心を失っていた少女が
「死ぬまで踊り続ける呪いをかけられた赤い靴」とは知らずに貰い
最初は喜んで履いて歩き回るけれど
履いたら最後、ある日、靴を脱ぐ事も出来なくなり
そのまま踊り続けるようになってしまった。
そして心身共に疲弊して死にそうになる間際に
役人に懇願して両足首を切断して貰って救われ
やっとそこで正気に戻り、我を省みて反省するっていうお話。
人の心が何かに囚われてしまうと、自分の身を滅ぼしかねない事を
教訓にしてた童話だったと思うんだけどね。
まぁ、いずれにせよ、何にせよ
1つの事に囚われて我を忘れないように気をつけなきゃいけない
っと思った出来事だったりしたよ。
っということで
途中、脱線しちゃったけど「隙間不安シンドローム」についてでした(*^_^*)
では、また(o'∀'o)ノ★゚。+。☆