ON THE ROAD~プチひきこもりの明日に架ける橋

バツ2の私が経験を元に、色々綴っています

人間交差点「ホリエモンと尾崎豊を崇拝する少年A」

スポンサーリンク

f:id:bluesky-18-tt:20190520194315j:plain

 

長年生きていると、色んな性質を持つ人々に遭遇したりします。

特に私のように、2度も結婚と離婚を繰り返したり

その時の生活や家庭の状況に合わせて、転職も色々としてきていると

その分、出会いも多く、個性的な人に出くわす機会も多かったんですね。

 

その都度、おぉ~こういう人もいるのねぇ~。

っと良くも悪くも、自分の記憶の中に残って

人の生き方について、驚かされたり考えさせられたりします。

 

そんな風に、今まで遭遇した人々の中から

今日は、1人の少年にスポットを当ててみようと思います。

ここでは、その少年のことを「少年A」と呼びますね。

 

 

それは去年の10月半ばくらいの頃だったでしょうか

カフェを経営している友達がいたんですけれど

私は、たまに駆り出されて、お手伝いをしてたりしたんですね。

 

そんなある日、ふら~っと二人連れの中学生が

お客さんとしてやってきたんです。

その1人が少年Aなのですが。

 

その少年Aというのが、やたらお金を持っていて

あれこれメニューを沢山注文しては

友達にも奢ってあげていたので

 

カフェの周辺にある住宅街は

結構、富裕層が住む住宅街でもあったので

少年Aは、お金持ちの息子で、お小遣いを沢山もらっているのかな?

っと最初は思っていたんですよ。

 

すると、その日から毎日のように

少年Aは、色んな友達を引き連れては

カフェに通い詰めるようになったんです。

毎度支払いは、少年Aでした。

 

どんだけ金持ってるんじゃい??

っと思いましたけど。

 

毎日通ってくるものだから、カフェをやっている友達とも

少年Aは、徐々に親しくなっていき

今度は1人で通ってくるようになったんですね。

 

中学生なのに、カフェに毎日通ってくるというのも

一風、変わっていて謎めいているし

カフェの友達も少年Aに

色々と込み入った話なども聞き出すようになったんですね。

 

よくよく聞いてみると

少年Aの家庭は母子家庭で、母親と2人のお姉さんがいるようでしたが

1人のお姉さんは、別れた父親の元で暮らしているようで

普段は、母親が美容院に勤務していたり

一緒に暮らしているお姉さんも仕事で帰りが遅いようで

家に帰っても、つまらないみたいだったんです。

 

友達たちは、塾に通っているため

ある程度の時間が過ぎると、一緒に遊べなかったということもあり

暇つぶしであったり、話し相手がほしいところもあって

毎日のようにカフェに来てた感じなんですけれどね。

 

でも、その少年Aは

日中は学校に行かないで、新宿にバイトしに行ったりしていて

学校は、たまに気分で顔出す程度だったらしいんです。

 

ん??中学生ってバイト出来るんだったっけ?

っと、ふと思いながらも

新宿なんかで、どんなバイトしてるの?っと聞くと

PCのデーター入力だとかで、時給1500円だとか…。

 

いやいや、おかしい。

普通の企業なら、正規でバイトを雇う場合

高校生以上じゃないと、受け入れないでしょうに…。

ちょっと怪しい系のバイトしてるんじゃないの?

っとホントのことを聞き出そうとしたけれど

笑って誤魔化されてしまった。

 

そんな風に言うと、不良なのか?って思われそうですけれど

全然、不良じゃなくて

見た目はハーフみたいな綺麗な顔をしたイケメン君でして

他の中学生よりは、少し大人びてはいましたけれど

普通の学生って感じだったんですよね。

 

ただ、もっと込み入った話をしていくようになると

少年Aは

「大人のこと見くだしてますから」

「皆、無能だなって思うし」

「自分はビックになってやろうと思っているんで」

「すでに就職先もアップルに決まってるんで」

「大学とか行っても無駄なんで

ホリエモンが開設した学校に行くことになってます」

 

っと言っていて、野望のある少年だったんですねぇ。

思春期だし、反骨精神旺盛になる年頃でもあるから

ホリエモンの本を読んでいくうちに

そういう野望が芽生えたようでした。

 

ホリエモンの話になると、熱く語り始めるので

相当、ホリエモンのことを崇拝しているんだなぁ

って思ったんですけれどねぇ。

 

そして、今時の若い子なので

ネット関連にも精通していて、ネットでもお小遣い稼ぎをしていて

1日で、あっという間に2万くらい稼げてしまうようでね。

そういう感じなので

「母親が、何でもっと稼げないのか?不思議なんですよねぇ」

っと、お金を稼ぐ大変さを

ほとんど感じていない様子だったんです。

 

まぁ、汗水流して働くことの大変さは

そういう子にはわからないんでしょうね。

 

イケメン君だし、女の子の方から寄ってきて

お誘い受けるみたいだったし

色々な面で不自由していない 様子だったんです。

 

それでも、何か心に抱えてる怒りがあるようで…。

 

母親には彼氏がいるみたいなんですけど

父親が、今も少年A一家が暮らしている家のローンを払っているということもあって

母親も離婚しているはずなのに

父親と縁が切れずに、ずるずる続いているところがイヤだったのと

もともと、父親のことが大嫌いだったようで

両親に対する不満はつのっていたみたいでした。

 

でも、母親のことが大好きなのは、凄く伝わってくるんですよね。

 

きっと、そういう自分でも消化できない気持ちもあって

尾崎豊さんの曲に惹かれたところもあるんでしょうけれど

その年齢に似つかない

80年代の曲だったり、尾崎豊さんの曲を

よく、聞いている少年でした。

 

だけど

まだ自立すら出来ていないのに

大人を見くだしてたり、母親に養われている状況の中にいて

口先だけ偉そうなこと言うな!っと感じられちゃったりもしましたよ(^▽^;)

 

 

ビックになるというから

起業することが最終的な目標なのかと思って聞いたら

自分には経営は向いてないので、補佐になりたいと言っていたりして

ちょっと言ってること、よくわからないなぁ~って思ったんですけど

まぁ、色んな意味で

滅多に見かけることのないタイプの中学生だなって思ったんですよねぇ。

 

カフェをやっている友達は

そんな風に、野望のある人が好きだったりするので

少年Aに良くしてあげていて

時折、店で2人きりになると、ドキドキしたりしてたみたいで(笑)

少年Aも、お店の手伝いをするようになっていったんですね。

 

でも、ある日

お店も閉めて、夜中の12時を過ぎた頃に

少年Aが、お店を訪ねてきたようで

(友達は1人で、お店に寝泊まりしてるんですけどね)

そんな夜中だったけど、店に入れてあげちゃったと

少年が帰った後に、私に電話をしてきたので

 

「まだ相手は義務教育中の未成年なんだから

そこはキチンと追い返さなきゃダメだよ」って伝えたんですけど

「わかった。もういいよ」っと電話を切られたまま

音信不通になってしまったんですね

 

少年Aのことが可哀想だと思う気持ちはわかりますけれど

今の時代、未成年の扱いって厳しくなっているのでね。

カフェと言っても、お酒も扱っていますし

何か疑われた時に、追及されてしまうのは大人の方でもあるし

誤解を招くような行動はするべきじゃないと思うんですよね。

お店を構えていることもあるんですし。

 

そういったこともあって

私も、カフェに 顔を出すこともなくなったんですけれど。

 

 

少し前に市役所に用事があって行ったら

偶然バッタリ、少年Aと出くわしたんです。

 

こんなとこで何してるの?っと聞いたら

春から高校生になって、ホリエモンが経営する学校で学ぶようになって

通信教育らしいですけど。

その課題があって、マレーシアに行くことになったから

パスポートの申請をしに来たと言っていてね。

 

一応、ホリエモンの教えだけは信じて

それに沿って頑張っているんだなぁっと思ったんですけど。

 

何て言うのか、ホリエモンのことを崇拝するのは

個人の自由だから構わないと思うんですけど

少年Aは少年Aであって

ホリエモンにはなれないわけで

ホリエモンの二番煎じのまま生きようとしないようにね!

っと感じたりしたんですよね。

 

いつかビックになって、口先男じゃなかったことを

証明してくれる日が来るといいですけれどね。

 

っということで

『人間交差点』第一回目は、少年Aについてでした(*^_^*) 

 

スポンサーリンク