80年代初期に大袈裟な演技がウケて一世風靡した大映ドラマ2作 『不良少女と呼ばれて』『スチュワーデス物語』
またまた、昭和のドラマの紹介になりますけれど
前回は爽やかさもある青春ドラマでしたが
今回は、人間の怨念やら邪悪な要素を描くシリアスな内容でありながら
「大映テレビ」が手掛けることによって
出てくる役者たちが、皆、揃いも揃って演技が大袈裟すぎるため
コメディーみたいになってしまって
笑えちゃう内容になってしまったドラマ2作です。
でも、当時そういうテイストのドラマが人気が出てしまってね。
その後も、もういつでも声を張り過ぎてて
風を切るような動作で
舞台演技してるようなドラマが
次から次にヒットしまくったんですよねぇ(笑)
見ていた人達は、ほとんど
ドラマを見た翌日に、登場人物の真似して遊んでましたからね(笑)
「不良少女と呼ばれて」
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おおまかなあらすじは…。
主人公の曽我笙子は、母親の「あなたさえ生まれていなければ…」という言葉から非行に走り
不良のレッテルを貼られ暴れまくるが、一人の青年の愛によって立ち直り民間舞楽への道を歩み出すまでを描く。
このドラマは、実際にあった出来事をドラマ化していて
オープニングでは、いつも
「この物語は『不良少女とよばれて』の原作者で
現在民間舞楽界で活躍されている原笙子さんが
かつて青春時代に非行に走り
そして立ち直った貴重な体験をドラマ化したものである。」
っというナレーションが流れていたんです。
そんな貴重な体験をドラマ化したのに
こんな笑えちゃう演出で良いのか??
っと思ったものでしたけれどね(笑)
主要人物を
伊藤麻衣子・国広富之・伊藤かずえ・松村雄基が演じているんですけれどね。
それぞれの役どころが↓このような感じでした。
- 曽我笙子:伊藤麻衣子
- 相模水分神社の神主・曽我聖一郎と美也子の長女で当時18歳。
- 300人の不良少年少女を引き連れた不良組織「相模悪竜会」会長。
- 両親や弟妹思いの優しい性格で小中学校の成績も優秀だったが「お前なんか生まれてこなければよかった…」という家庭内の金銭問題で苦労していた母のふとした一言で非行に手を染め
- 相模悪竜会を結成し、様々な悪を繰り返し逮捕歴5回、保護観察処分3回の経歴がある。
- 最後に凶器準備集合容疑で警察に逮捕され、少年審判の結果、中等女子少年院「相模愛育女子学園」に収容される。
- 哲也の一言がきっかけとなり、最後は非行から立ち直る。
- 久樹哲也:国広富之
- 官僚のエリート技官。舞楽師。葉山恭子の婚約者。
- ある日、不良姿の笙子らと出逢ったのがきっかけで笙子を非行から立ち直らせようと懸命になり、笙子に恋を寄せる。
- そして、相模愛育女子学園に音楽講師として招かれ、笙子に舞楽を教える。
- 最後は、悪徳実業家が所持したダイナマイトを仕掛けた車に閉じ込められ、爆破され死亡。
- 長沢真琴(久樹葉子):伊藤かずえ
- 笙子の少年院仲間で敵対相手でもあった。
- 通称「モナリザ」。
- 普段から物静かでどこかミステリアスな雰囲気の人物で
- 笙子が収容直後には寮長として親身になって接していたが
- その後出生の秘密を自ら公表し、久樹家の養女「久樹葉子」であることを明かす。
- 「長沢真琴」とは葉子の実の母親(久樹路泰の愛人。哲也と葉子は異母兄妹)の名前であり
- 以前は笙子と同様に誰にでも優しく成績優秀な少女で哲也ととても仲の良い妹であったが自分が養女と知ったのをきっかけに不良になった。
- 指と指の間に剃刀を挟んだ手で敵を倒すのが得意技の「カミソリマコ」と呼ばれていた一匹狼の不良で
- 親友の晶子を暴力団組員から救出する際の正当防衛による殺人罪で「相模愛育女子学園」に特例で3年の長期に渡って収容されており
- 20歳を超えて院生の中で一番年上でもあった。
- 収容後には影の番長となり各室長たちを支配して内部組織「白百合組」を結成して
- 哲也や笙子を憎み、仲間の院生達にも度々危害を加えたり罠をしかけるなど抗争を行い続けたが
- 本心は哲也の事を憎んでいると言いつつも愛していた。
- 笙子側の仲間である麻里の死亡事故で、その少年刑務所へ送致。
- 出所後はスナックのママと共同で花屋を開く。
- 哲也が逝去後には改心して麻里に懺悔するなど元の優しい心を取り戻せた。
- 西村朝男:松村雄基
- 不良組織「東京流星会」会長。
- 相模悪竜会とは敵対関係にあったが会長の笙子の経歴を調査して知ってから惹かれていく。
- 幼少時代、実母を不慮の事故で亡くし、実父は再婚するが
- 小学5年の頃、継母が気に入らず登校拒否を続け
- 家庭内暴力を起こし、実父の所有するライフル銃で実父に大けがを負わせ5年間を教護院で過ごす。
- 流星会壊滅前に警察から指名手配され、手下などの仲間を引き連れて自ら愛育女子学園に潜入して笙子を奪還した。
- だが追って来た哲也と対決の末に自首、少年刑務所に送られる。
- 更生後はやり手の実業家に変貌した。
- 笙子が出所後には彼女を想いつつも親身になって笙子の力になるなど見守っている。
国広富之さんが演じる哲也以外は
皆、家庭の不破から非行に走って不良になった人達ばかりが出てきますが。
当然、争うシーンも出てくるんですけど
それぞれが吐くセリフが、もう臭すぎて臭すぎて笑えちゃうんです。
絶対、実際にはそんな風に言ってないでしょ~って思うくらい(笑)
演出、濃すぎ!
伊藤麻衣子さんも、全然不良役が似合ってなかったし。
カーリーヘアもカツラっていうのがバレバレでしたし(笑)
松村雄基さんも、普通にしていればカッコイイ人なのに
この役だと、いきがりすぎてて、もうやめてぇ~って感じで(笑)
伊藤かずえさんは、当時はメチェメチャ綺麗でね!
でも「モナリザ」とか「カミソリマコ」っていうニックネームが
ダサすぎて、もう伊藤かずえさんのイメージを
ぶち壊してた感じだったんです(笑)
一番、まともな演技してた国広富之さんは
まさかの爆死 Σ(・ω・ノ)ノ!(笑)
ストーリーが、破壊的でメチャクチャすぎてウケるという。
それでも、一応ドラマとして成立していたんですから
傑作と言えば傑作だったのかもしれません。
そして、このドラマの主題歌を
元ピンクレディのミーちゃんが歌っていたんです(*^^*)b
「NRVER」という曲でカッコ良かったんですけどね!
「スチュワーデス物語」

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おおまかなあらすじは…。
スチュワーデスへの道を進みだした高校卒の日本航空のスチュワーデス訓練生である松本千秋(堀ちえみ)が
3か月に渡る厳しい訓練を受ける中で、教官(風間杜夫)との恋愛や
教官の元婚約者(片平なぎさ)や継父(長門裕之)による嫌がらせ
同じ訓練生寮「くれない寮」に住む訓練仲間との友情やふれあいを通じて
一人前のスチュワーデスになるまでの経緯を、日本航空の全面的な協力の下で描いた作品
このドラマは原作が同名の小説でした。
スチュワーデスの訓練風景が見れたのは楽しかったんですけど
堀ちえみさんの演技が、力が入り過ぎていてね(笑)
ホントに不自然で大袈裟すぎて、大袈裟を通り越してるくらいで(笑)
見てると、ずっと吹いちゃう感じだったんです。
まぁ、そういう演技指導だったんでしょうから
本人もやりずらかったと思うんですけどね。
頻繁に、力みながら吐くセリフが
「教官!」「私はドジでノロマな亀です!」
っと言う言葉で
謙虚そうに振る舞いながらも、ガンガン前に出てきて迫りくる感じがね。
笑えてきちゃって仕方なかったという(笑)
そのセリフも流行ってしまって、何かにつけて真似されてました(笑)
恋敵の千秋(堀ちえみ)に嫌がらせをするんですけど
それを止めようとする教官・ひろし(風間杜夫)に
「ひ~ろ~し。これを見て!」っと言いながら
腕にはめてる手袋を口にくわえて外しながら、義手を見せるシーンも
ちょう怖かったんですよ。
笑えたけど。
過去にひろしをかばおうとして、事故で両腕を失ったので
それを恩着せがましく見せつけて
ひろしの弱味につけこんで脅迫してる感じでね Σ(・ω・ノ)ノ!
そんな奴いるか??っと思いながら見てましたけど。
全編に渡って至るところに、ツッコミどころ満載なドラマでもありました。
そして、このドラマの主題歌を麻倉未稀さんが歌っていて
「ホワット・ア・フィーリング」という曲で
映画『FLASH・DANCE』のテーマ曲でもあったんですよねぇ。
カッコイイ曲でした(*^^*)v
っということで
今回は、大映テレビのツッコミどころ満載なドラマのご紹介でした(*^_^*)