映画『20世紀少年』
今まで、このカテゴリーでは、好きな番組やドラマを取り上げてきましたけれど
今回は好きな映画をピックアップしてみました。
その映画というのは…。
映画『20世紀少年』
この映画は原作が、浦沢直樹さんの手掛けたコミックで、それが映画化されたものであり
長編作ということもあって、2008年~2009年にかけて、三部作として公開されました。
- 第1章 終わりの始まり
- 第2章 最後の希望
- 第3章 僕らの旗
劇中に忍者ハットリくんのお面が出てきたり、ナショナルキッドのお面が出てきたりして
時代設定が、私達世代と重なる内容でもあり、凄くハマってしまったんですよねぇ。
幼い頃を思い出してノスタルジックな気分になる部分もあれば
オウム真理教を彷彿させるような社会問題も取り上げていたりして
フィクションなのに、現実にも思えるような内容だったりしてね。
この原作のコミックのタイトルじたいが、昔流行ったT・レックスの「20センチュリー・ボーイ」から引用したという点も、親しみ深く感じる点でもあったりしました。
おおまかな、あらすじについては↓Wikipediaを参照させていただきます。
高度成長による「夢と希望」に満ちあふれていた時代から、一転して経済は停滞しオカルトブームが起き、世界滅亡の空気まで漂いはじめた、1970年前後。
そんな時代の中で、少年たちは、地球滅亡をもくろむ悪の組織や、東京を破壊し尽くす巨大ロボットに蹂躙され、混沌とし、滅亡に向かっていく未来の世界を空想した。
そして、それらに立ち向かい地球を救うのは、勧善懲悪の正義のヒーローとその仲間たちだ。
下らないようなストーリーを描いたスケッチブックを、少年たちは“よげんの書”と名付ける。
しかし大人になるにつれ、そんな空想の記憶は薄れていく。
1997年、主人公のケンヂは、突然失踪した姉の娘のカンナを養い、コンビニを営む平凡な日々を送っていたが、お得意先の一家の失踪や幼なじみの死をきっかけに、その薄れかけていた記憶を次第に呼び覚まされていく。
そして世界各地の異変が、幼い頃空想した“よげんの書”通りに起こっていることに気づく。
一連のできごとの陰に見え隠れする謎の人物“ともだち”との出会いによって、全ての歯車は回り出す。
物語が少し複雑に出来ていて、子供時代に戻るタイムスリップのような仮想空間が出てきたりもするため
パラレルワールドに迷いこんでしまったみたいに
途中、過去と現在、どっちなのか混乱してしまう部分もあるんですけれど
うまく要所要所に付箋が貼られていて、後から「なるほど!」と感じるシーンが多いんです。
そういった作りになっていることもあり、見ていて飽きない内容になってるんですよね。
「ともだち」という悪の根源の正体についても、二転三転するため、最後まで誰なんだろう?と、あれこれ考察したりもしましたけれど
最終的に、この「ともだち」というのは、本当はとても孤独で、ただ皆の気を引いて仲間に入れてほしかっただけの可哀想な人間だったんだなぁっと思うと
同情してしまうというか、何とも言えない気持ちになりました。
でも、だからと言って世間を揺るがして、犯罪まで捲き起こしてはいけないですけれどね。
キャストについては、豪華メンバーが揃っていて、それぞれが原作のコミックに出てくるイメージ通りなので
まるでコミックの中から、そのまま登場してきたように感じられて、最高なキャスティングでした!
こちらも↓Wikipediaを参照させていただきました。
ケンヂ / 遠藤 健児(唐沢寿明)この作品の主人公。
ロック歌手になるというかつての夢をあきらめ、現在は年老いた母親と、失踪した姉の娘・カンナの世話をしながらコンビニを営んでいる。ドンキーの死をきっかけに“ともだち”の存在を知り、その陰謀を崩すために立ち上がる。
カンナ / 遠藤 カンナ(平愛梨)この作品のもう一人の主人公。
ケンヂの姪。超能力のような力を持っている。ケンヂの死後、彼の思想を受け継いで“ともだち”との戦いに挑む。
オッチョ / 落合 長治(豊川悦司)ケンヂの同級生。
幼少の頃より優等生で、一流企業に勤めていたが、現在はバンコクにて「ショーグン」の名で裏社会の汚れ仕事をしている。
ユキジ / 瀬戸口 ユキジ(常盤貴子)ケンヂの同級生。
幼い頃は柔道を習っていた。現在は税関職員として働いている。
ヨシツネ / 皆本(香川照之)ケンヂの同級生。
昔はひ弱で、今も冴えない性格の男性。サラリーマンをしている。
マルオ / 丸尾(石塚英彦)ケンヂの同級生。
昔も今も食いしん坊で、文房具屋を経営している。
モンちゃん / 子門 真明(宇梶剛士)ケンヂの同級生。
大学時代はラグビーの選手だった。現在はドイツに在住。
ケロヨン/(宮迫博之)ケンヂの同級生。
カエルに似た容姿を持つ。現在は家業の蕎麦屋を継いでいる。
ドンキー / 木戸 三郎(生瀬勝久)ケンヂの同級生。
貧乏な家庭に生まれたが、後に工業高校の教師になる。作中始めで死亡し、それが物語の引き金となる。
フクベエ/(佐々木蔵ノ介)ケンヂの同級生。
自身の不倫が原因で妻が“ともだち”に心酔し、連れ去られるように出て行かれてしまった。写真撮影が趣味。理科室で山根に撃たれ死亡。
ヤマネ / 山根(小日向文世)ケンヂの同級生。
オッチョとは学級委員を一緒にやった仲。
サダキヨ / 佐田 清志(ユースケ・サンタマリア)小学5年の1学期の間だけ、ケンヂと同級生だったいじめられっ子。
現在は英語教師をしている。
キリコ / 遠藤 貴理子(黒木瞳)ケンヂの姉。
微生物学者だったが、娘のカンナを弟と母に託し姿をくらます。
ともだち/(佐々木蔵之介)この作品の黒幕。
カリスマ性で多くの信者を率いて、世界の滅亡を企てる。「友民党」という政党を作って政治にも介入していく。その正体はケンヂの同級生の誰かである。
万丈目 胤舟(石橋蓮司)“ともだち”の側近を務める男性。
友民党の党首でもある。
カツマタ/(神木隆之介)ケンヂ達の会話に登場する同級生。
理科の実験が大好き、亡くなったと思われていた。フクベエが死んでから,フクベエになりすまし"ともだち"になっていた。
この他にも、藤木直人さん・木南晴夏さん・古田新太さん・小池栄子さんetc…。
沢山の役者さん達が出演されたんです。
平愛梨さんは、この映画でカンナ役を演じたことで、注目を浴びて人気が出てきましたね。
最初は「金八先生」でデビューされましたけれど、その後仕事がなくて、この役のオーディションに落ちたら、芸能界を引退しようと思っていたようです。
演技はイマイチでしたけれど(笑)
カンナにソックリだったので、原作ファンとしては感激しちゃいましたよ。
細かい点を取り上げたら、まだまだ書きたいことは沢山ありますが…(笑)
とても書ききれないので、最後に「オッチョが、とにかくカッコ良かった!!」と言っておきます(笑)
っということで、コミックも映画も、もう一度見たいなと思う『20世紀少年』のご紹介でした(*^_^*)